ばんぎゃるの音響外傷

年2、30回ほどはライブに行っていたバンギャによる、音響外傷の体験談

バンギャが音響外傷になった話

完全に自業自得、アホとしか言いようがないんですが、左耳に音響外傷による後遺症が残ってしまいました。
今では自分の耳を過信していたことを猛省しています。


発端となったライブから約1ヶ月経って、

・高音が2、3種類混ざって響いてる感じの耳鳴り
・耳の閉塞感(詰まった感じ)
・些細な音が鼓膜にボソボソっと響く聴覚過敏

の症状が治っていません。
これらに加えて、ストレスからか重い片頭痛も。
1ヶ月といっても、もう耳へのダメージは何年も蓄積されていたと思われる。
右耳が無事なのが不幸中の幸いといったところでしょうか。
今はとにかく精神的につらいですが、そろそろこの後遺症と付き合っていく覚悟をある程度しないとな、と思っています。


ちなみに私の簡単なプロフィールとしては

・現在大学4年生の22歳
ヴィジュアル系のライブ大好き
・去年のライブ参戦数は30回以上
・ライブ行き始めてから8年
・好きなバンドはメジャー~マイナーまで様々、ライブ会場のキャパも武道館~250程度の小箱まで様々だが小箱のほうが圧倒的に多い

こんな感じです。


不安すぎて音響外傷について調べまくり、体験談をブログに残されている方を数人見つけたのですが、
私ほど頻繁にライブに行っている方、激しいライブが好きな方の話は見かけなかったので、
私の記録を残しておいても良いかなと思って新たにブログ作成してみました。

いかんせん私のコミュニティが狭すぎて拡散力が無いので注意喚起に役立てるのか分かりませんが、
もし、この記事を見かけたバンギャルさんで(バンギャルさんでなくても)、
ライブ後の耳鳴りに心当たりのある方がいらっしゃれば、参考にしていただきたいです。


書きたいことが多くてかなり長くなるので、

音響外傷の症状
②耳栓での予防
③今後のこと

の3つの記事に分けて書こうと思います。



まず、私の音響外傷の症状について。

実は、ライブ後の耳鳴りには以前から悩まされていました。
といっても、耳鳴りが長引くなーなんて思った記憶があるのはおそらく大学生になってからのことです。

私が小箱のライブに頻繁に行き始めたのは中3から高1の頃なのですが、その頃はバンギャル特有の
「首いてーwww」
くらいしか言ってなかったはず。笑


なんで大学生になってから?というと、

・一人暮らしで大都市の近くに引っ越してライブにさらに頻繁に行けるようになった
・マイナー盤を好きになったので音響がかなり悪い小箱でのライブが増え、対バンも増えたので1ライブあたりの時間が長くなった
・箱ライブの時は基本的に下手の住民だったのでスピーカーが近かった
・大学が芸術系のため、ライブ以外でも工房での作品制作の時にかなりうるさい環境にいることがあった
・いよいよ耳へのダメージが蓄積されてきた

この辺りが関係してそうだなあと思います。


さらに実は、以前4、5日間左耳の耳鳴りが止まず耳鼻科に行ったことがありました。
2年ほど前、大阪の小箱と京都の小箱の2daysの対バンがあり、
大阪の後も耳鳴りはしていたけど、特に京都の音響が最悪すぎて耳鳴りが凄まじかった。。。
その事をお医者さんに伝えると、

「耳鳴りしてたのに次の日もライブ行ったの?」
「普通は一晩寝たら治るものだから、何日も続くのはおかしい。来るのが遅い。」

とか言われました。
一晩寝たら治るの?早くない?と思ったんだけど、最近周りの人(メタラーのお姉ちゃんとかギャ友とか)に聞いてみると本当らしくてびっくりした。
次の日に耳鳴りが気にならないなんて、最後に経験したのはいつだったか…
大きな音への耐性は人それぞれのようです。
見る位置とかも関係あるとは思うけどね。

シドのMUSICという曲に
『2、3日続く耳鳴り テイクアウトしときな』
なんて歌詞がありますが、
これはもう完全に危険な状態です。笑
耐性があまり無い人ってことです。

ちなみにこの時は、聴力検査では異常無し、薬を飲んだ翌日耳鳴りの音が明らかに変わり、翌々日にはほぼ無くなっていたような気がします。
この時に左耳が致命傷を負ってしまったんだろうな。
しかし、これを機に、私はライブ用耳栓を購入し、持参するようになりました。
ただし、油断して毎回つけていた訳では無かったのが悪かった。



今回の音響外傷の発端となったライブは大箱で、
小箱と違って音響がいいだろうと思ってスピーカー前だったにもかかわらず耳栓無しで爆音を聴いてしまいました。
せめてスピーカー側の左耳だけでもしておくべきだった。
何故耳栓持ってるのにしなかったの?という言い訳は耳栓の記事で詳しく書こうかと思います。
まあ、案の定ライブ後はものすごい耳鳴り。


そしてドアホなことに、2週間以上放置しました。

なんで早く耳鼻科行かなかったの?と聞かれても自分でも分からない。なんでだろ。
なんとなく色々なことで落ち込んでいた時期で、どうでもいいやみたいになってた…

でもさすがにやばいなと思ったのが、聴覚過敏の症状を自覚した時。
お姉ちゃんと電話してたら、なんか左耳の奥の方が震える感じがして。

化粧水のボトルの蓋を開ける&閉める音
流した水が洗面台に落ちる音
なにかを置く時のカツッという音
袋のガサガサ音 etc.

こういう些細な生活音でいちいち耳がビクッとすることに気づいた。

もう手遅れかもしれないが一応耳鼻科に行き、案の定来るのが遅いと言われ、薬をもらう。
聴力検査はとくに異常はないと言われたけど、検査で引っかからないレベルのとこが聞こえにくくなってそうだなーと思っています。


耳鼻科行きたての時は何故かそこまで深刻な感じがしなくて、
軽い片頭痛はあったけど耳鳴りも外に出ると全然気にならないレベルだったので、
正直言うとその後もまた1回ライブ行ってしまった(ライブ用ではなく防音用の耳栓をして)
アホの極み。
この時点では耳栓しときゃライブ行けるっしょくらいに思ってました。

でもその次の日、買い物以外で外出ずにいたら、ずーっと耳鳴りが聞こえやすい環境にいたからか、
寝る前に急に発狂しそうなくらい不安になってイライラして、動悸がし始めました。
泣きながら必死に深呼吸して「大丈夫、大丈夫」って言い聞かせながら胸をトントン叩いて落ち着かせました。
片頭痛も酷かったけど、なんとか眠れました。

さらに次の日起きてからも片頭痛は治らず、またイライラし始めました。
「動悸がしてやばい」ってお姉ちゃんに連絡したらたまたま暇してて、電話しながらお出かけの支度してたら気が紛れて落ち着きました。
ただし、電話すると聴覚過敏で耳の奥がボソボソするので左耳だけ耳栓して。

この辺で、ああ、実は精神的にもやられてたんだなあと気づき、不安が増しました。
そしてそれをお医者さんに伝えると、眠剤が処方されました。


そんな感じで今に至ります。
ライブ行きたいけど、めっちゃ行きたいけど!!
さすがにライブを心から楽しめる精神状態じゃなくなりました。

耳鳴りはよっぽど静かな部屋でしか聞こえないから慣れそうなもんだけど、今いちばん辛いのは聴覚過敏。
調べる限りだと、ほんとにひどい人は音聞くと耳が痛いってレベルらしいから、ボソボソッの違和感レベルで落ち着いているのはまだ良い方かもしれないです。
でも、いちいち生活音に身構えないといけなくてしんどいんだなこれが…
あと今安静のために帰省中なんだけど、お父さんの声でかいからか響く笑


いっぱいチケットとってたけど、
突然耳鳴りと聴覚過敏が治る奇跡が起こらない限り、無理かなあ。
ライブが1番の楽しみだったのに。
つらい。




耳栓での予防
に続きます。



※追記※

ここで私が使っている
「音響が良い/悪い」
という言葉について少し誤解が生まれているようなので補足しておきます。
小箱の音響さんの技術が悪い!とかそういう意味では無く、
単純に音の聴こえ方という意味で使っているつもりでした。
特に小箱は空間が狭い分、スピーカーの音がダイレクトに反響しやすいと思いますので…