ばんぎゃるの音響外傷

年2、30回ほどはライブに行っていたバンギャによる、音響外傷の体験談

コメントへのお礼&耳栓についての質問への回答

こんなに拡散されると思っていなかったので本当にビックリしています。

主に私のようなバンギャルさんに向けて書いたつもりでしたので、傍から見たら共感できない部分が多いかもしれませんが…

それから、あまりにも精神的にしんどいので、
この記事が同じく音響外傷を患っている方の目に留まって、何かアドバイスを貰えたりしないかなあという目的もありました。

まとめてになってしまいますが、
前記事にてコメントを残してくださった方へお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。
参考にさせていただきたいと思います。




そしてバンギャさんから耳栓についての質問を頂きましたので、回答させていただきます。

①ヘドバンしたりする時に取れてしまうのではないか
②まあそんなに心配しなくてもいいだろうという軽い気持ち
③買ってくれた当時は耳栓をしながらライブに行くという人を見たことがなかったので、耳栓をしているところを見られたら周りの人に何か言われるのではないか

親から耳栓を貰ったけど、この3つの理由から使用を躊躇っているとのことで。
順番に書いていきます。


①ヘドバンしたりする時に取れてしまうのではないか

私が使っているcrescendoの耳栓の場合ですが、
大小2つの大きさが入っており、
自分の耳の穴の大きさに合う方を選びます。
私はちょっと大きいかなと思ったけど大の方を使っていて、
それをグッと押し込むので頭振ったくらいで外れることは無いです。
拳ヘドバンしても、折り畳みしても、ジャンプしても、ズレたりなんかしません。
安心して耳栓したまま暴れてください。

ただ、違和感があるとすれば、髪の毛の当たる音が聴こえます。
ワシャワシャみたいな。笑
これはしょうがないですね…


②まあそんなに心配しなくてもいいだろうという軽い気持ち

私も散々親から心配されていたのに、こういう気持ちを持っていて、
その結果がこのザマで死ぬほど後悔しています。
質問者様には私を反面教師にして貰えたらと思います。


③買ってくれた当時は耳栓をしながらライブに行くという人を見たことがなかったので、耳栓をしているところを見られたら周りの人に何か言われるのではないか

ライブで耳栓してる方をあまり見かけたことがなかったので、私も最初はためらいました。
ですが、耳栓を装着している時に周りのバンギャさんに何か言われた経験はありません。
心の中で何か思ってた人はいたかもしれないですが…
もし何か言われたとしても、気にしないでいいと思います。


そんな感じで回答を終わります。
せっかくライブ用耳栓を持っているのであれば、使わないと勿体ないです…
質問者様以外の方にも参考になれば幸いです。

今後のこと

最後に、今後のことについて。

これは注意喚起でなく私の不安をぶちまけるだけです。



私は現在大学4年生だと書きましたが、就職先が決まっており、4月から社会人です。
Uターン就職で地元に帰ります。
つまり、今年度はこんなに頻繁にライブに行ける最後の期間だったので、ライブ予定を詰め込みまくっていたのです。

年間ライブ本数過去最高だー(∩´∀`)∩ワーイ

なんて喜んでいました。
数少ない生きがいのうちの1つがヴィジュアル系なもので。

そんな時にこんなことになってしまって…
チケットを無駄にし、一緒に行く予定だった友達にも迷惑と心配をかけ。



就職して今より減るとしてもライブはたくさん行けるし!!
ここまでは日帰り可能だから遠征できるし!!

って自分を納得させていたところだったのに、ライブ行けなくなってしまう可能性が出てきて、
何をモチベーションに働けばいいんだという不安に駆られています。

親を安心させるためってのはあるんだけど…
元々打たれ弱い性格なので、今の精神的に参った状態でライブも満足に行けずちゃんと働けるのかと不安です。


調べてたら、音響外傷の後遺症がある状態でライブに行ってる方を見つけました。
音響外傷を患ってから4年経って…

4年!?
無理!!そんなに耐えられない!!

4年なんて、その間にフルアルバム2枚くらい出るんじゃないの。
ツアー何回見逃すの。
バンドがいつの間にかめっちゃ大きくなっちゃうんじゃないの。


耳鳴り、聴覚過敏ともに辛くはありますが、
常に耳栓してないとしんどい、耳が痛くて音が耐えられないほどの重度では無いので、
しばらく安静にしてたら耳栓あれば数ヶ月でライブ行けるようになるんじゃないかなとポジティブに考えている面と、
楽観視してライブ行って悪化した結果、音楽を聴くことが苦痛になり、
音源ギャでさえ出来なくなってしまったらどうしようという最悪のケースを考えている面があります。

まあ、復活出来たとしても、本当に行きたいライブだけに絞って、年に数回が限度だろうな…
そしてスピーカー前は厳禁。
インストアイベントなら行けるけども。

音響外傷で後遺症あるけど、回復して耳栓つけてゴリゴリにバンギャ続けてるぜ!
って方いらっしゃるんでしょうか…


予定してたライブに優先順位をつけた結果、
来年の3月にとーーーっても行きたいライブが2つあるから、そこまでに回復できればいいなあなんて思ってるんですが、無謀かなあ。


早く精神的な不安を取り除きたいものです。
もしかして大学病院とか大きいところでも診てもらった方がいいのかな。



気が向いたら引き続きこのブログに経過とか書いていこうと思います。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

耳栓での予防

続いて耳栓での予防について。

音響外傷こわい!
ライブ用耳栓つけろ!

と最近各所で見かけますが、
他人事だと思わず、ほんとに騙されたと思って一度つけてみて下さい。
特に上ギや下ギ、4人編成バンドのベースが本命の方。
スピーカー近くでもろに爆音を聴く機会が多いのではないですか?

そして私の個人的な感想ですが、
小箱の場合最前よりも2列目以降のほうが音の影響が大きいなと思います。
なぜかと言うと、最前の場合、真横にスピーカーがあってもこちら側を向いていないからです。

最前なんて8年通しても片手で数えられるくらいしか入ったことないけど、
2、3列目はかなり経験あるので、
比べてみるとやっぱり最前のほうが耳が楽だったなと。
もちろん、最前でもスピーカーの真ん前とかは別です。


ライブ用耳栓の話に戻ります。

私はcrescendoのやつを使っています。
Amaz〇nとかで『ライブ用耳栓』で検索すると大体最初の方に出てくる、オレンジ色のパッケージのやつです。
でも買ったばかりの頃はしょっちゅう持っていくの忘れて…
ケースがキーホルダーみたいになってるので、
最近は忘れないようにスタンディングライブ用のショルダーバッグに常に付けていました。


2000円くらいするので、

たかが耳栓にこんなに出すのはちょっと…
チェキ4枚分だし…(バンドによっては2枚分?)

なんて感じるかもしれませんが、リスク回避と思えば安いものです。
耳鼻科通いになってしまうとその何倍もお金かかります。笑


ライブ用耳栓をすると、音がクリーンに聴こえます。
余計な音割れとか抑えられて、迫力のある音源を聴いてるという感じに。
純粋に音楽だけを聴くには、むしろ耳栓があった方がいいと思います。
そして初めて耳栓をした時は、ライブ後の耳鳴りの無さにびっくりしたものです。


ただ、耳栓をしてしまうと、周りのお客さんの声が聞こえなくなってしまうんです。
これがあまり耳栓をしたくなかった理由。

ヴィジュアル系といえばレスポンスや掛け声の一体感は必須。

「いけんのかー!!」
\オーーーイ!!!/

とか返したいんだけど、
周りのお客さんの声聞こえずに自分の声だけもろに聞こえてきてなんか恥ずかしい。笑

だから私は対バンで、動員じゃないバンドの時だけ付けたりしてました。
それから、ワンマンでもあまりにもスピーカー近いときは、スピーカー側の耳だけ付けたり。
音量差が出来てちょっと変な感じだけど、無いよりはマシです。

今思えば、あのライブはあんなにスピーカーが近かったのになぜ左耳だけでも耳栓していなかったのか…
過ぎたことを悔やんでもしょうがないけど。

ていうか、一度耳鼻科にお世話になった時点で耳栓は常にしておくべきだった…( p_q)


とにかく、せっかくこの記事を目にしてくださったのであれば、他人事だと思わないで欲しいです。

一度耳の細胞をやられると、今の医療技術では元に戻らないんです。
今まで大丈夫だったとしても、これからは分かりません。

ライブ大好きなバンギャだからこそ、耳栓無しで一体感を楽しみたい気持ちがよく分かります。
ですが、今耳栓無しで楽しむことと、これからもずっと大好きなライブに行き続けることを天秤に掛けてみてください。
ひどい時は日常生活にまで支障が出るレベルの後遺症が出ます。
せめて音源が近い方だけでも耳栓しよう!!



それから、前記事でも書きましたが、

「ライブ後の耳鳴りは通常1日寝たら治るもの」

だそうです。
私はそれを知らず、普通に3日程度は続くものだと思っていました。
それに最近は特に耳鳴りの治りが悪いなあと感じていました。
もし耳栓での予防を怠ってしまってライブ後の耳鳴りが続いているようなら、
なるべく早く耳鼻科で診てもらってください。




今後のこと
に続きます。

バンギャが音響外傷になった話

完全に自業自得、アホとしか言いようがないんですが、左耳に音響外傷による後遺症が残ってしまいました。
今では自分の耳を過信していたことを猛省しています。


発端となったライブから約1ヶ月経って、

・高音が2、3種類混ざって響いてる感じの耳鳴り
・耳の閉塞感(詰まった感じ)
・些細な音が鼓膜にボソボソっと響く聴覚過敏

の症状が治っていません。
これらに加えて、ストレスからか重い片頭痛も。
1ヶ月といっても、もう耳へのダメージは何年も蓄積されていたと思われる。
右耳が無事なのが不幸中の幸いといったところでしょうか。
今はとにかく精神的につらいですが、そろそろこの後遺症と付き合っていく覚悟をある程度しないとな、と思っています。


ちなみに私の簡単なプロフィールとしては

・現在大学4年生の22歳
ヴィジュアル系のライブ大好き
・去年のライブ参戦数は30回以上
・ライブ行き始めてから8年
・好きなバンドはメジャー~マイナーまで様々、ライブ会場のキャパも武道館~250程度の小箱まで様々だが小箱のほうが圧倒的に多い

こんな感じです。


不安すぎて音響外傷について調べまくり、体験談をブログに残されている方を数人見つけたのですが、
私ほど頻繁にライブに行っている方、激しいライブが好きな方の話は見かけなかったので、
私の記録を残しておいても良いかなと思って新たにブログ作成してみました。

いかんせん私のコミュニティが狭すぎて拡散力が無いので注意喚起に役立てるのか分かりませんが、
もし、この記事を見かけたバンギャルさんで(バンギャルさんでなくても)、
ライブ後の耳鳴りに心当たりのある方がいらっしゃれば、参考にしていただきたいです。


書きたいことが多くてかなり長くなるので、

音響外傷の症状
②耳栓での予防
③今後のこと

の3つの記事に分けて書こうと思います。



まず、私の音響外傷の症状について。

実は、ライブ後の耳鳴りには以前から悩まされていました。
といっても、耳鳴りが長引くなーなんて思った記憶があるのはおそらく大学生になってからのことです。

私が小箱のライブに頻繁に行き始めたのは中3から高1の頃なのですが、その頃はバンギャル特有の
「首いてーwww」
くらいしか言ってなかったはず。笑


なんで大学生になってから?というと、

・一人暮らしで大都市の近くに引っ越してライブにさらに頻繁に行けるようになった
・マイナー盤を好きになったので音響がかなり悪い小箱でのライブが増え、対バンも増えたので1ライブあたりの時間が長くなった
・箱ライブの時は基本的に下手の住民だったのでスピーカーが近かった
・大学が芸術系のため、ライブ以外でも工房での作品制作の時にかなりうるさい環境にいることがあった
・いよいよ耳へのダメージが蓄積されてきた

この辺りが関係してそうだなあと思います。


さらに実は、以前4、5日間左耳の耳鳴りが止まず耳鼻科に行ったことがありました。
2年ほど前、大阪の小箱と京都の小箱の2daysの対バンがあり、
大阪の後も耳鳴りはしていたけど、特に京都の音響が最悪すぎて耳鳴りが凄まじかった。。。
その事をお医者さんに伝えると、

「耳鳴りしてたのに次の日もライブ行ったの?」
「普通は一晩寝たら治るものだから、何日も続くのはおかしい。来るのが遅い。」

とか言われました。
一晩寝たら治るの?早くない?と思ったんだけど、最近周りの人(メタラーのお姉ちゃんとかギャ友とか)に聞いてみると本当らしくてびっくりした。
次の日に耳鳴りが気にならないなんて、最後に経験したのはいつだったか…
大きな音への耐性は人それぞれのようです。
見る位置とかも関係あるとは思うけどね。

シドのMUSICという曲に
『2、3日続く耳鳴り テイクアウトしときな』
なんて歌詞がありますが、
これはもう完全に危険な状態です。笑
耐性があまり無い人ってことです。

ちなみにこの時は、聴力検査では異常無し、薬を飲んだ翌日耳鳴りの音が明らかに変わり、翌々日にはほぼ無くなっていたような気がします。
この時に左耳が致命傷を負ってしまったんだろうな。
しかし、これを機に、私はライブ用耳栓を購入し、持参するようになりました。
ただし、油断して毎回つけていた訳では無かったのが悪かった。



今回の音響外傷の発端となったライブは大箱で、
小箱と違って音響がいいだろうと思ってスピーカー前だったにもかかわらず耳栓無しで爆音を聴いてしまいました。
せめてスピーカー側の左耳だけでもしておくべきだった。
何故耳栓持ってるのにしなかったの?という言い訳は耳栓の記事で詳しく書こうかと思います。
まあ、案の定ライブ後はものすごい耳鳴り。


そしてドアホなことに、2週間以上放置しました。

なんで早く耳鼻科行かなかったの?と聞かれても自分でも分からない。なんでだろ。
なんとなく色々なことで落ち込んでいた時期で、どうでもいいやみたいになってた…

でもさすがにやばいなと思ったのが、聴覚過敏の症状を自覚した時。
お姉ちゃんと電話してたら、なんか左耳の奥の方が震える感じがして。

化粧水のボトルの蓋を開ける&閉める音
流した水が洗面台に落ちる音
なにかを置く時のカツッという音
袋のガサガサ音 etc.

こういう些細な生活音でいちいち耳がビクッとすることに気づいた。

もう手遅れかもしれないが一応耳鼻科に行き、案の定来るのが遅いと言われ、薬をもらう。
聴力検査はとくに異常はないと言われたけど、検査で引っかからないレベルのとこが聞こえにくくなってそうだなーと思っています。


耳鼻科行きたての時は何故かそこまで深刻な感じがしなくて、
軽い片頭痛はあったけど耳鳴りも外に出ると全然気にならないレベルだったので、
正直言うとその後もまた1回ライブ行ってしまった(ライブ用ではなく防音用の耳栓をして)
アホの極み。
この時点では耳栓しときゃライブ行けるっしょくらいに思ってました。

でもその次の日、買い物以外で外出ずにいたら、ずーっと耳鳴りが聞こえやすい環境にいたからか、
寝る前に急に発狂しそうなくらい不安になってイライラして、動悸がし始めました。
泣きながら必死に深呼吸して「大丈夫、大丈夫」って言い聞かせながら胸をトントン叩いて落ち着かせました。
片頭痛も酷かったけど、なんとか眠れました。

さらに次の日起きてからも片頭痛は治らず、またイライラし始めました。
「動悸がしてやばい」ってお姉ちゃんに連絡したらたまたま暇してて、電話しながらお出かけの支度してたら気が紛れて落ち着きました。
ただし、電話すると聴覚過敏で耳の奥がボソボソするので左耳だけ耳栓して。

この辺で、ああ、実は精神的にもやられてたんだなあと気づき、不安が増しました。
そしてそれをお医者さんに伝えると、眠剤が処方されました。


そんな感じで今に至ります。
ライブ行きたいけど、めっちゃ行きたいけど!!
さすがにライブを心から楽しめる精神状態じゃなくなりました。

耳鳴りはよっぽど静かな部屋でしか聞こえないから慣れそうなもんだけど、今いちばん辛いのは聴覚過敏。
調べる限りだと、ほんとにひどい人は音聞くと耳が痛いってレベルらしいから、ボソボソッの違和感レベルで落ち着いているのはまだ良い方かもしれないです。
でも、いちいち生活音に身構えないといけなくてしんどいんだなこれが…
あと今安静のために帰省中なんだけど、お父さんの声でかいからか響く笑


いっぱいチケットとってたけど、
突然耳鳴りと聴覚過敏が治る奇跡が起こらない限り、無理かなあ。
ライブが1番の楽しみだったのに。
つらい。




耳栓での予防
に続きます。



※追記※

ここで私が使っている
「音響が良い/悪い」
という言葉について少し誤解が生まれているようなので補足しておきます。
小箱の音響さんの技術が悪い!とかそういう意味では無く、
単純に音の聴こえ方という意味で使っているつもりでした。
特に小箱は空間が狭い分、スピーカーの音がダイレクトに反響しやすいと思いますので…